老後に備えるために
定年後の生活費用はどうやってやりくりすればいいの?
給与収入がなくなってからの費用。何年分をどのくらい貯蓄しておけば大丈夫なのかわからない。
まずは生存率を見てみましょう。
女性の生存率は80歳で77%、95歳で25%をきり、男性の生存率は80歳で59%、90歳で25%をきります。
また、厚生労働省によると、会社員と専業主婦の場合、年金の平均受給額は月に23万円とされ、最低限の日常生活を送れると思われる月22万円は上回ります。
定年60歳の会社が多いと思いますが、60歳~64歳は年金の空白期間。
退職金があれば補える方もいらっしゃるでしょう(大卒会社員平均2,000万円)。
けれど、この不景気。退職金のない方もいらっしゃることと思います。
定年後、数年アルバイト等の収入がないと この時点で貯蓄をどんどん使ってしまいます。
単純に最低限の生活費(22万円)として、1年間で264万円の支出になります。これが5年間の生活で1,320万円も必要になります。少しでもゆとりある生活を考え、月に36万円程度とすると1年で432万円、5年で2,160万円になります。
生活費36万円で試算 | 老後の生活費 | もらえる金額 | 不足額 |
---|---|---|---|
夫婦が平均寿命まで生存 | 9,720万円 |
年金: 5,040万円 退職金: 2,000万円 |
2,680万円 |
夫婦共90歳まで生存 | 1億2,960万円 |
年金: 6,900万円 退職金: 2,000万円 |
4,060万円 |
老後に備える為にはどうすれば?!
「こつこつ貯金していく」、「外貨建てで資産を増やす」、「保険会社の年金保険で貯蓄」などの方法があります。
ただ、運用知識がないまま外国為替証拠金取引に乗り出すのは危険!公的年金への不安が高まり、将来受け取る金額が契約時に原則的に決まっている「定額年金保険」が人気となっているようです。
「個人年金保険」は支払った保険料を将来、年金の形で分割して受け取れるものです。
ただし、途中解約には注意が必要!
一定の利率が補償される一方、保険料負担が重く途中解約すると、戻ってくる金額が支払った保険料を下回ることがあります。
65歳までに4,000万円用意する為に必要な月間積立額 | |||
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積立開始年齢 | 運用なし | 1%で運用 | 3%で運用 |
30歳 | 95,238円 | 79,581円 | 53,940円 |
40歳 | 133,333円 | 117,416円 | 89,685円 |
45歳 | 166,667円 | 156,24円 | 121,839円 |
50歳 | 222,222円 | 206,064円 | 176,233円 |
55歳 | 333,333円 | 317,083円 | 286,243円 |